「刑事弁護に強い」と謳っている法律事務所に相談に行った依頼者。犯罪事実は認めるものの、自分は精神疾患を抱えており責任能力は認められないはずだという話を伝えたところ、担当した弁護士からは、責任能力を争うような難しい事件は、自分たちの事務所では受けられない、刑事弁護を専門的に扱っている弁護士に相談してはどうかと言われたということで、ご相談にいらっしゃいました。
受任後すぐにその分野の最前線で活躍されている専門家の先生と連携を取り、緻密な精神鑑定をしてもらうことができました。何度も打ち合わせを重ね、裁判でも非常に効果的かつ説得的な証言をしていただけたことで、弁護側の主張を強力に裏付けることができました。
2年間に及ぶ裁判でしたが、弁護人の主張(心神喪失)が全面的に認められ、無罪判決を獲得することができました。無治療のまま生活をしてきたことで精神疾患が非常に悪化してしまっていた依頼者。これからが治療の始まりです。そのきっかけになることができて、一安心しました。
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