冤罪で逮捕されてしまったら

冤罪で逮捕されてしまったらどうすればいいのか。大切な順番にお伝えします。

目次

①黙秘する

 身に覚えのないことで逮捕された場合、まず「弁護士を呼んでください」と伝え、取り調べには弁解も含め一切話さないようにし、完全に黙秘を貫きましょう。

 黙秘は、被疑者の正当な権利です。躊躇する必要は全くありません。

 無罪を主張して否認する場合は、逮捕された時点で【犯人】と決めつけられて、厳しい態度で取り調べられる場合もありますが、弁護士が来るまで、とにかく我慢してください。

 

②署名・押印しない

 捜査機関は様々な書類を作成し、被疑者に対してその都度「ここに署名・押印して」と言います。

 法律の専門家でない限り、自分自身で問題の有り無しは区別できないはずです。署名・押印は義務ではありません。自分の判断では署名・押印をしないようにしましょう。特に、【弁解録取書】【供述調書】などのあなたの言い分が書かれている書類には、弁護士が来るまでは絶対に署名・押印しないようにしましょう。

 

③携帯電話のロックを解除しない

 こちらも義務ではありませんので、何を言われても解除に応じる必要はありません。少なくとも、弁護士が来るまでは携帯電話の暗証番号を教える必要はありません。

 

④なるべく早く弁護士を呼ぶ

 冤罪で無罪を主張するには、幅広い知識と技術、精力的な弁護活動が必要になります。刑事弁護弁護士を専門的に取り扱っている弁護士を見極めて依頼をすることをおすすめします。

 委任契約を結ぶ前に弁護士と面談をし、疑問点に的確に答えてもらえるような信頼できる人に頼むと良いでしょう。もちろん弁護士との相性もあると思います。

 また、複数の弁護士を選任して【弁護団】を組むこともあります。無罪の主張は弁護活動も多岐にわたるので弁護団を組むのが一般的です。まずは遠慮せずに弁護士に相談してみてください。弊所でも、無罪を主張する事件や複雑困難な事件では、信頼できる刑事弁護士と連携を取ってチームで弁護することにしています。

 

まとめ

冤罪事件は、逮捕されてから23日間が勝負です。

この間に検察官より不起訴処分を得られるか、起訴(公判請求)されるかが決まります。起訴されてしまった場合の有罪率は99.9%といわれています。起訴された後に刑事裁判で無罪を主張する場合には保釈が通りにくくなるケースも多いため、まずは不起訴を勝ち取ることが重要です。速やかに弁護士に相談をし、その時点でのベストな戦略を立てましょう。

 起訴された場合は、無罪を主張して徹底的に闘いましょう。戦略的な証人尋問などにより有利な証拠を裁判所に提示し、裁判所をあらゆる角度から説得しましょう。

 

 冤罪で逮捕された方、ご家族が逮捕された方は、速やかに弁護士に相談してください。

JIN国際刑事法律事務所

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